【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

十夜目『ソロキャンプ』

これはKさんという方の従兄が神奈川県A郡で体験した話です。

数年前に自衛隊員のKさんの従兄(仮にCさんとする)が、ソロキャンプへ行った時の事。
Cさんは職業柄、キャンプやサバイバルゲームが好きなアウトドア派で、毎年のように仲間とキャンプにでかけていた。しかしその年は少し趣向を変えて、一人でキャンプを楽しむことにしたらしい。
2泊3日のキャンプの場所として選んだのは、何度も訪れたことのある西丹沢山系だった。近くには雄大な自然に触れ合えるという謳い文句で人気のキャンプ場があり、川遊びを楽しむ子どもたちや釣り人たちで賑わっていたそうだ。
Cさんはキャンパーたちの視界に入らないように、キャンプ場から離れた奥深い場所にテントを設営。夜になると、昼間の賑わいが嘘のように人の気配がなくなるエリアだった。
多分、Cさんは仕事から離れて、一人の時間を誰にも邪魔されずに満喫したかったのだろう。行き先を告げていたのは家族のみ。キャンプ好きの仲間に知らせでもしたら、誰かが不意に合流しかねないからだ。
持ってきたフィルムカメラで森や川の景色を撮影しながら、のんびりした時間を過ごして、Cさんは帰宅した。
翌日、キャンプ中に写した写真をさっそく現像してみると、その中に2枚だけ自分が撮影したはずのない写真があったという。そこに写っていたのは、テントの中で眠るCさんの姿だった。
Cさんいわく、何も盗まれてはいないし、テント内に誰かが侵入した形跡も全くなし。しかしその2枚は撮影されたのは2日に渡って1枚ずつ撮影されている事から、テントで眠るCさんのそばには、確かに誰かがいた。
それはCさんに気づいたキャンパーの一人だったのか、別の誰かだったのかは今もわかっていないそうだ。