【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

百六十二夜目『張り付く人影』

これはMさんが愛知県T市で体験した話です。

高校時代、友人とカラオケボックスに行った時の体験。
その日は授業が終わった後、友人の地元へ行きカラオケボックスへ行く流れになった。

夕方過ぎにカラオケボックスに到着。
受付を済ませ、自分たちの部屋へ向かいました。
そのカラオケボックスは、部屋が一つ一つプレハブの独立した建物になっていた。
「他のお客さんを気にしなくていいし面白いな」
と、その時の私は感じていた。
部屋に入り、友人たちといつものようにカラオケを楽しんでいた。
しばらくすると、友人の一人が、
「トイレ行ってくる」
と席を立ちました。
部屋のドアを開け友人が外に出た。窓にはカーテンかかっており、閉まっていたのだが、丈が少し足りず、隙間から友人がトイレに行くのが見えた。

少しすると窓の方から何か気配を感じ、窓の方に目を向けるとカーテンの隙間から誰かが張り付くように覗いているのが見えた。
友人かなと思い手を振ったのだが、私をじっと見つめるたけでまったく反応がない。
気味が悪いなと思い、気にしない事にした。

その後すぐに友人が帰ってきたため、
「さっき窓からのぞいてたよね?」
と、聞いたのだが友人は知らないと答えた。
私は不思議に思ったのだが、他の部屋の子供か誰かが覗いていたのだろうと、その時は深く考えなかった。

帰りがけにふと思い出し、部屋の外から窓を確認してみると背面のない大きな棚があり、前を通過する人は見えても、窓にピッタリとくっつくなど不可能だった。
何かをされたわけではないが、そのカラオケボックスはもう二度と使わない事にした。