【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

百十八夜目『もう一人』

これはKさんが千葉県N市で体験した話です。

もしかしたら、不思議な話の部類に入るかもしれない。
ある日、母と2人で食事をしにファミリーレストランに行った時、2人で行ったのにも関わらず、店員さんに

「3名様ご来店です」

と案内された。最初は見間違えただけなのかな?と思い、あまり気に留めなかった。
しかし、取り分ける小皿やお箸など、3人分用意されたのはさすがに驚いた。母となんだったんだろうねと話ながらも、その時はあまり気にしなかった。
それからしばらく経って、今度は彼氏と2人で前もって予約をしてから居酒屋に行った時、予約をしていたので既にお部屋は用意されていたのだが、その時も食事が3人分運ばれてきた。私は予約の人数を間違えたのかと思って、予約の履歴を確認したが、2人で予約されていたし、彼氏の他に一緒に行った人はいない。
流石に2回目ともなると、不思議でたまらなかった。なんだか奇妙だなぁと思いながら帰路についたのを覚えている。

その後しばらくして、妹と食事をしにラーメン屋さんに行った。その時もお水を3つ用意された。あと一人は誰がいたのか、気になって仕方ないが、今もまだ分からないままだ。
その不思議なことが起こっていた時期に、私は交通事故を起こしたり、病気になったりを繰り返していた。でも、私は無理をして仕事に行ったり、病院に行かなかったり、自分を労らない日々が続いていた。
『もう無理しないで』という警告で、誰かが来て近くで見守ってくれたのかもしれない、そう思うようにした。
ふっと張り詰めていた糸が切れたように、お寺にお祓いに行って、病院にも行って、仕事を休むことを決めた途端、その不思議な出来事は収まった。