【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

百十四夜目『因果報応』

これはSさんが北海道T市で聞いた話です。

小学校の時の担任の先生から聞いた話。
先生の知り合いのAさんが車で人を撥ねてしまったそうだ。
慌てて車から降り、撥ねてしまった人に駆け寄ったが、どうやら既に息をしていないようだった。幸か不幸か、人通りがほとんどない道で、あたりを見回しても誰もいなかった。人を撥ねてしまったという恐怖感と、罪から逃れたいという思いから、Aさんはその場から逃げ去ってしまったそうだ。

Aさんの車は思いの外、損傷がほとんどなく、問題なく乗れる状態だったのですが、轢き逃げの証拠隠滅の為、その車は売ったそうだ。数年後、Aさんが新たに購入した車で運転中、対向車と接触事故を起こした。衝突の勢いが激しく、Aさんは車中から投げ出されてしまった。道路に横たわり、意識が朦朧とする中、ふと衝突した相手の車を見ると、以前自人を撥ねてしまい売った自分の車だったそうだ。
Aさんはなんとか一命は取り留めたが、その後自分が起こした事故を自白し、現在も服役中だそうだ。

そして、Aさんが轢いてしまった方は、その後病院に搬送されたがやはり亡くなっていた。Aさんの売った車を購入した方は轢き逃げの件も知らず、Aさんとも轢き逃げの被害者の方とも全くの無関係だったそうだ。
過去に人を殺してしまった車で、自分が殺されかけた今回の事故は、本当に偶然だったのだろうか。