【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

八十一夜目『死者への冒涜』

これはMさんが同じバイト先の先輩から聞いた話です。

先輩は車の修理会社で働いていた。
その会社では、事故車を扱うことも多く、先輩は霊的な体験をすることも多かったようだ。
ある日、とある事故車が運ばれてきて、先輩の上司が対応することになったそうだ。
その事故車に乗っていた人は、すでに亡くなっていて、事故原因はよそ見運転だったと聞かされている。
また、その事故車にはスナック菓子が残されており、おそらく食べながら運転して、事故を引き起こしてしまったような雰囲気だった。
それを見た上司は

「食べながら運転してっから事故るんだろ。死んじまったのも自業自得だな」

と鼻で笑っていた。
先輩は上司の言葉には何も言うことなく、一緒に処理を手伝ったようだった。
それから数日後、その上司は車の事故で亡くなった。
先輩はその車の対応をすることになったのだが、車内を見てみると、あの時の事故車と全く同じお菓子の袋が入っていたそうだ。

警察の調べによると、上司もあの時の事故被害者と同様の死に方をしたと分かった。
しかも車がぶつかった位置なども、ほぼ一緒だった。

死者を冒涜すると自分に返ってきてしまうと言うのは、本当にあるのかもしれないと、先輩は話していた。