【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

八十夜目『公衆電話の声』

これは、Yさんが佐賀県K市で体験した話です。

Yさんが昔から霊感が強い方で、不思議な体験をすることが何度もあったとか。
例えば、幽体離脱のような経験をしたり、空中を漂っている白い人影を見たてしまったり。

ある日Yさんは学校の帰り道に、公衆電話の前を通った時の事。携帯電話が普及し、公衆電話などほとんど使われなくなっていたが、それでもまだ町中にはいくつか残っていた。公衆電話の前を通った瞬間、公衆電話が鳴った。

公衆電話を使った事はあったが、公衆電話が鳴っているのを初めてみたYさんは不思議に思い足を止めました。
鳴り続ける公衆電話。Yさんは自然と電話ボックスの中へ入って受話器を取ってみた。

「もしもし」

「…○○だけど、Yちゃん?」

電話に出た瞬間、相手が名乗った。しかも、Yさんは名前を呼ばれたそうだ。
その直後電話は切れてしまい、自分の名前を呼ばれたことが不気味で、Yさんは電話ボックスから逃げ出した。

いったい何だったんだろうと考えて、Yさんは、公衆電話から聞こえてきた相手の名前を知っている事に気付いた。
それは、去年死んだ同級生の名前。そういえば、あの子が亡くなったのはこれくらいの時期だったなと思いあたり、怖くなった。
何か伝えたいことがあったのかなと、とても怖い体験だったそうだ。