【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

五十九夜目『ドライビング』

これはSさんが北海道M郡で体験した話です。

Sさんは、北海道の国道231号線を走るのが好きで、その国道の近くにある道の駅は夕日が綺麗で、峠道を何度も走りに出かけるほどだった。
2021年6月の頭に、またその夕日が見たくなり車を走らせたそうだ。その時ふと、

「この先北へ進んでさらに行くとどんな道があるんだろう?」

と思い、夕日を見終わり暗くなった道を進みプチ観光をしようと思い、車を走らせた。
長く続くトンネル、夜の海岸沿い、なんとなく少し不気味だなと思い、車を少し飛ばして早く街に出ようと、自然とアクセルを踏んでしまっていた。
集中して車を走らせるSさんの目の前に黒い毛の塊が現れた。動物かなんかだろうな?と思いそのまま走らせていると、その物体はゆっくりとこちらを見てきた。

「生首だ…」

Sさんは対向車線に大きくはみ出して生首を避け、その一本道をなんとか走り抜けた。
M郡の町で一休憩しながら、「あれはなんだったんだろう」と疑問に思ったそうだ。
帰り道も同じ道を通るしかなく、びびりながら帰り道を進むと嫌な寒気がした。
車を止めるわけにはいかず、そのまま進むと先程生首を見た道路の端に、花束が添えてある事に気づいた。

後日その話を職場の人に話したところ、

「特に交通事故は起きてないけど、嫌な空気は漂っているよね」

と気味の悪さを感じていたらしい。原因がさっぱり分からないので、あまりオチらしいものはありませんが、どうでしょう?とSさんは話した。