これはNさんが福岡県K市で体験した話です。
ある夏の日、友人グループで夜景を見に行った時のこと。A君B君の男2人とCちゃん私の女2人でドライブをしていて、夜11時頃、予定も無くなり、せっかくだから夜景を見に行こうという事になった。
そこはよくカップルのデート場所にもなっている場所。
運転していたA君が
「俺、稲川淳二のCD持ってるよ」
と言い、面白半分でCDをかけはじめました。最初はみんなで笑いながら聞いていたのですが、急に同じところでCDがループし始めた。
「え?なんかおかしくない?」
とみんな口々に怯え始めた。
車内では稲川淳二の「こわいな、こわいな、と思った」というフレーズがひたすらループしていた。
助手席に乗っていたB君がCDを取り出そうとしたのだが、なぜか取り出す事も停止することも出来なくなっていた。
みんな怖くなってしまい、山道をUターンして戻ろうとした時、何故かCちゃんが急に
「窓を閉めて」
と言い出した。急いで窓を閉めようとしても途中で下がってしまう、何回ボタンを押しても途中まで上がって下がってを繰り返しているうちにCちゃんの様子もおかしくなってしまい、A君に急いで山を降ってもらった。
その日はなんとか山を降りて私たちは無事に帰宅することができた。
後日Cちゃんに話を聞くと女の人が窓から入ってこようとしていたとのことだった。