【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

九十四夜目『上がらない窓』

これはNさんが福岡県K市で体験した話です。

ある夏の日、友人グループで夜景を見に行った時のこと。A君B君の男2人とCちゃん私の女2人でドライブをしていて、夜11時頃、予定も無くなり、せっかくだから夜景を見に行こうという事になった。
そこはよくカップルのデート場所にもなっている場所。
運転していたA君が

「俺、稲川淳二のCD持ってるよ」

と言い、面白半分でCDをかけはじめました。最初はみんなで笑いながら聞いていたのですが、急に同じところでCDがループし始めた。

「え?なんかおかしくない?」

とみんな口々に怯え始めた。
車内では稲川淳二の「こわいな、こわいな、と思った」というフレーズがひたすらループしていた。
助手席に乗っていたB君がCDを取り出そうとしたのだが、なぜか取り出す事も停止することも出来なくなっていた。
みんな怖くなってしまい、山道をUターンして戻ろうとした時、何故かCちゃんが急に

「窓を閉めて」

と言い出した。急いで窓を閉めようとしても途中で下がってしまう、何回ボタンを押しても途中まで上がって下がってを繰り返しているうちにCちゃんの様子もおかしくなってしまい、A君に急いで山を降ってもらった。
その日はなんとか山を降りて私たちは無事に帰宅することができた。

後日Cちゃんに話を聞くと女の人が窓から入ってこようとしていたとのことだった。