【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

百五十夜目『知らなくていいこと』

これはBさんが広島県H市で体験した話です。

あるホテルに何泊かしたときのこと。
部屋で一人で過ごしているときに、女性の悲鳴が聞こえてきた。
悲鳴のような、ではなく、部屋の外で叫んでいるようなリアルな悲鳴。
最初は実際に誰かが叫んでいるのが聞こえているのだろうと思っていた。

しかしそれが繰り返し起こるのだ。
不思議なのは、悲鳴の聞こえ方が毎回そっくり同じ大きさと長さ、同じ方から聞こえること。
実際に悲鳴を上げているのならば、毎回声の具合が変わると思うのだが、その悲鳴は毎回、同じ音声を再生したかのように同じ悲鳴に聞こえた。
私は気味が悪くなったので、霊感の強い友人に電話で相談することにした。友人はすぐに電話に出てくれたので、早速事情を説明した。

私の話を全て聞き終えた友人は、たった一言

「いるよ」

と。思わず悲鳴を上げそうになったのだが

「今部屋に入ってきてるね」

そんな事を言われてしまっては、私にはなにも見えないのだが、もう怖くてそれ以上その部屋にいることは無理だった。

すぐホテルにお願いして部屋を変えてもらい、移動した部屋では何も聞こえなかったのだが、この部屋は大丈夫かなどと改めて友人に電話で聞く気にもならなかった。
悲鳴が聞こえなくても、また「部屋に入ってきたよ」と言われたら、このホテルには居られないと思ったからだ。
翌日すぐにそのホテルをチェックアウトして、それ以降利用していない。