【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

百四十六夜目『足音』

これはMさんが奈良県H市で体験した話です。

私が高校2年生だった時のこと。
教室ではなく、私は一人で個室部屋にて机で勉強をしていた。
勉強をしていると、だんだん睡魔が襲ってきて、ウトウトと瞼が重くなってきていたが、先生がいつ入ってくるか分からないので、必死に睡魔に抵抗をしていた。
ついに我慢の限界を向かえて、少しだけと思い机にうつ伏せになり目を瞑った。

すると、廊下の方から私がいる部屋に向かって、足音が近付いてきた。
私は「やばい、先生が来た!」と思い、
顔を上げようとしたが、顔が上がらなかった。
どれだけ力を入れても、どれだけ声を出そうとしても声を出すことができず、動くことができない。金縛り状態に陥っていたのだ。
足音は止まり、扉が開閉される音が聞こえ、部屋に入ってきた。
「やばい!」と思うも金縛り状態は続いていて、動くことができない。

私のいる個室部屋まではあと扉一枚しかない。それでも私の手足は動こうとしない。
足音はとうとう部屋に入ってきた。
私は怖くなり、金縛りで動けない状態なので、「助けて!早く起こして!」と心の中で思ったが、起こしてもらえなかったり

しばらくすると、体が動くようになり、金縛りが解けたようだ。
パッと顔を上げると、部屋には誰もいなかった。
私は怖くなり、窓際に行き、窓を開け外の空気を吸い外の景色を見ていた。
窓際のすぐそばに洗面台があり、洗面台の下に古びた段ボールが1箱床に置かれていた。
私は何が入っているのか気になり、段ボールを開けてみた。
すると、中には少し黄ばんだ古いプリントと一緒に、大量の髪の毛が入っていた。
気持ち悪くなった私は、すぐに段ボールを閉じ、忘れようと思い机に戻りました。
後から先生に聞くと、部屋には来ていないとのことだったので
あの時の足音はいったい何だったのか。
部屋に入ってきたのは誰だったのか。
段ボールに入っていた髪の毛は何だったのか。
分からないまま、今思い出してもゾッとする。