【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

百三十一夜目『頂いた仏壇』

これは兵庫県T市に住んでいるHさんから聞いた話です。

これは祖母から聞いた話。
祖母の友達(以下、A)は、Aの友達(以下、B)から、
「新しいお仏壇を買ったから、お古のお仏壇をあんたにあげるよ」
と言われ、AはBのお古のお仏壇を受け取った。
Aは、そのお仏壇を自分の部屋に大切に飾り始めた。

しかし、その日くらいからやけにAは体調を崩すようになった。
「最近、体調が良くないんよ」
と、Aは私の祖母に相談した。
私の祖母はAに病院へ行くよう勧め、Aが病院へ通い始めるも一向に体調が良くならない。

ある日の夜、Aは寝床につこうと布団に入るや否や、天井裏から足音が聞こえた。
Aは家族と同居しているが、夜に部屋中を走り回るような人はいない。
しかも、その足音は子供のような軽い足音で、「キャハハ、キャハハ」と時折子供の笑い声も聞こえてくる。

Aはすでに、我慢の限界だった。
「もう我慢できない。明日お仏壇を倉庫に移動させよう」
そう考えたAは翌日、お仏壇を家の外にある倉庫に移動させた。
「これでもう大丈夫だろう」
そう楽観したAは、心を落ち着かせ日々の生活を取り戻そうとした。
しかし、Aの体調は一向に良くならないどころか、悪化の一途をたどっている。
肩が重い、気分が悪い、熱が下がらない、子供の声が聞こえる。

Aは、Bからもらったお仏壇が原因だと考え、そのお仏壇をお寺に持っていくことにした。
翌日、Aはお仏壇を軽トラに乗せ近くのお寺に持っていき、供養をした上で処分してもらった
その日から、Aは体調がすこぶる良くなった。子供の声も足音も聞こえなくなった。
これで、一件落着となった。
Aは後日、この一連の出来事を私の祖母に相談すると、祖母は、
「もしかしたらその仏壇には、Bのご先祖様が入っていて、一つの家(仏壇)に2家族も入っているのは気分が悪かったのだろう。だから、そのことを知らせたいために悪さをしていたのかもしれない」
と返した。

さらに祖母は、
「人様の魂が入っているものは、供養をせずに渡すのは良くない。ましてや仏壇なんて」
と、付け加えた。
この話はあくまで私が伝聞した話で、多少の脚色もあるかもしれないし、必ずしもお仏壇が諸悪の根源ではないかもしれない。
 
しかし、皆さんには、この話を反面教師にして気を付けていただきたい。