【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

百二十六夜目『身に覚えの無いもの』

これはSさんが宮城県S市で体験した話です。

当時、私は学生でマンションに住んでいた。しかし、この場所に住み始めてからは週に2~3度ほど金縛りに合うようになり、なんとなく怖い感じがしていた。
金縛りに合うと、目の前のもの(壁や天井など)から毎回顔が浮き出てくるような感じがして、とても怖くて不安な感じになり気づいたらいつの間にか朝を迎えていて、あれが夢だったのがどうか、いつも曖昧になって終わる。

ある日の夜、いつも以上に恐怖を感じた時があった。いつもの顔が浮き出てくるような感じではなく明らかに人がいる気配がしたのだ。それは玄関の方から少しずつベッドで寝ている私に近づいてきた。近づいてきていることは分かっているものの金縛りにあって動けず声も出せない中、恐怖と戦ってい続けた。
体感で30分ほど経った頃、いきなり気配がベッドに近付き、寝ている私に乗りかかってきた。それは黒いモヤがかかっており、顔が見えるか見えないかというところで、気づいたら朝になっていた。朝の光にとても安心した私は
「きっと夢だった」
と思い込むようにしようと自分に言い聞かせることにした。

しかし玄関に行くと再び恐怖を感じた。
明らかに自分が買った覚えのない空のペットボトルが転がっていたのだ。
ペットボトルは外国のもののようで、何が書いてあるのかまったく分からなかった。
家には鍵をかけていたので、なぜ家の中に転がっていたのかは未だに謎のまま、これが何を意味するかも分からないままだ。