【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

百二十三夜目『見える人』

これはYさんが三重県K市で体験した話です。

私はもともと霊感があり、人の死相が見えたり幽霊が見える。
現在22歳で、20歳になると見えなくなると言われていて実際に20歳を迎えた時見えなくなったのだけど、一時的なだけでまた見えるようになり今も見えてしまう。
色んな体験をしてきたが怖いという気持ちが不思議と無くて見える事に対してあまり気に留めていなかった。

私が現在住んでいる家は霊道になっていて、越してきた日には首を吊っている幽霊を見た。特に怖いと思うことはなかったのだが、それから少し立ってから祖父母のお友達が亡くなった。私自身もその方と面識があり、亡くなったと聞いて落ち込んでいたのだが、次の日なぜか朝の5時ぴったりに目が覚めてお手洗いに行った時すごく見られている気がして目線の感じる方を見ると亡くなったお友達がすごい笑顔でこちらを見ていた。

初めて見えることに対して怖いと思った。なぜなら笑っている霊は危ないから。
その次の日も、また次の日も決まって5時に目覚めお手洗いに行くとまた同じ場所からこちらを見ながらすごく笑っていて、あまりにも怖かったので唯一信頼している霊媒師さんにお祓いをしてもらい、それ以来現れることは無くなり安心した。

だけどそれから少し経ってからお隣の家からただならぬ空気を感じていると、お住まいになっていた方が亡くなった。それもご姉弟で住まれていたのだが、弟さんが亡くなってすぐにお姉さんも亡くなったのだ。
後から聞いた話だが、亡くなったご姉弟が亡くなる前にお二人ともレインコートを着たずぶ濡れの幽霊を見たらしく、それから一気にお二人とも亡くなったと聞いてゾッとした。
私も同じ幽霊を既に見ていたから、自分にもなにか起きるんじゃないかと、今でも毎日怖い。

車を運転している時も急に霊が横から飛び出してきたりするので、お買い物以外の運転は両親から止められている。
霊が見えることに対して気持ち悪いと思う方もいるし、お友達に見えることを伝えたら怖がられて、打ち明けて以来連絡が途絶えたりしたことがあるので家族以外に口外する事はやめた。
私みたいな人がいる事を少しでも理解してもらえると嬉しく思う。