【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

百二十夜目『増えていた』

これはOさんが岐阜県M市で体験した話です。

私が小学生の頃に体験した出来事。
当時、引っ越しした場所の目の前に葬儀屋があり、ほぼ毎日そこで葬儀が行われていた。
その日、友人達と自宅でかくれんぼをしていた時。私がクローゼットに隠れているとしばらくして、他の誰かが隠れてきたのだ。

私は、「誰かいるの?」と鬼にバレないように声を掛けたのだが、真っ暗なクローゼットの中に僅かに見える人影は無言のままだった。少し隠れている位置を調整しようと一旦目をそらして、もう一度そちらを見た時にはもう誰もいなかった。
どこか別の所へ行ったのかなとその時は思い、鬼役の友人に見つかるまでクローゼットに隠れていた。

後程、鬼役の友人に
「私以外にあのクローゼットに隠れていた子はいたの?」
と尋ねたところ、あの場所には私しか隠れていなかったと聞かされた。
やはり別の場所へ移動したのだろうと思っていたのだが、また別の友人が
「私以外で棚に隠れた子はいなかった?」
と鬼役の友人に尋ねていたのだ。

隠れていた友人達に聞くと、誰もクローゼットや棚には近付いておらず、鬼役の友人が
「アンタの家、葬儀屋の前だから何かいるんじゃない?」
と言われたので、今日葬儀はあったっけと目の前の葬儀屋を友人達と窓越しに様子を見てみた。
その日も勿論、葬儀が行われていた。

もしかしたら、成仏出来なかった仏さんが此方へ遊びに来ていたのではないかと考えると少しゾッとした。