【実話系怪談】忌奇怪会~kiki-kaikai~【本当にあった怖い話】

Twitter→https://twitter.com/kikikai76211126?s=09 怖い話を集めています。 ある程度見て頂ける人が増えたら、wordpressなどを使って原文も合わせて投稿したり、 コメントなど頂けた人気の高い話は朗読系YouTubeでも公開しようと考えています。 現在はまだまだ細々と、1日1話投稿出来れば良いかな…と。二次使用などはご相談下さい。

四十三夜目『霊の存在』

これはIさんが群馬県I市で体験した話です。

3年前の法事で実家へ帰ったときのこと。
Iさんはずっと仕事が忙しく、何年も実家へ帰れなかったのだが、転職をしたことにより、休暇を取ることが出来た為、久しぶりに実家へと帰ることにした。法事も終わり、みんなで部屋で休憩をしていたところ、

「すごく久しぶりに親戚がみんなそろったから写真を撮ろう」

と父が言い出した。みんなで仏壇の前に並び、亡き祖父母の遺影と共に写真を撮ったそうだ。
そのときは出来上がりを確認しなかったのだが、後日父が写真をプリントすると白い光の玉が2つ、親戚みんなで揃っている上のほうに浮かんでいた。

「久しぶりにみんな揃ったから、おじいちゃんとおばあちゃんもみんなと一緒に写真に写りたくて出てきたのかな」

と父は言っていた。
そのときは、Iさんも半信半疑ながらそうかもしれないと思っていた。

そして、今年父が亡くなった。
自宅での通夜が終わり、部屋で休んでいるときにふと一昨年の写真のことを思いだし、再び仏壇の前で父の棺の写真を撮った。
撮ってすぐに写真を見ると、写真の上下左右が入れ替わっていて、父と祖父母の写真がカラー写真であるにも関わらず、白黒になり、棺や部屋のタンスが残像のようにぼやけている。
一度のみならず、二度も同じ場所で不思議な写真が撮れた為、さすがにIさんも霊の存在を信じずにはいられなかったそうだ。
その夜、棺と仏壇のある部屋で火の番をしていると、夜中にパキッパキッと音が聞こえ、音が少しずつ移動しているようだった。
これらがどのようなメッセージだったのかは分からないが、忘れられない不思議な体験になった。